今日の機器やセンサーが主役に躍り出た世界では、今後世界中でIoTに対する需要が増えていくことが予想され、ソフトウェア、ハードウェア、サービスにおけるグローバルのIoT市場は現在の1,300億ドルから2023年には3,180億ドルに達すると見込まれています。

しかしながら、組織におけるIoTの導入は未だに大きな障壁が存在しています。IoTスキルの欠如からセキュリティの懸念まで様々な理由がありますが、これだけではありません。

Gartner ResearchのバイスプレジデントであるMark Hung氏は次のように説明しています:

「IoTのジャーニーに着手するときの目標設定の際に、技術的な課題よりもビジネス価値を明確にすることが重要になります。」

テクノロジーの課題は企業規模の取組みでは常に存在していますが、IoTプロジェクトを停止する要因にはならず、必ず解決されていくものです。IoTはセンサーのデータを取り込んでビジネス成果の向上に役立てるだけの単純なものではありません。IoTの取組みが組織にもたらすビジネス価値や、IoTがどのように企業文化や従業員の役割を変えていくのかといったことに賛同を得るまでに長い時間がかかります。

今日、企業がIoTへの取組みを発表すると、従業員は各自の役割や業務にどのような影響が及ぶのだろうかと考えます。従業員との適切で継続したコミュニケーションなしにはIoTへの取組みや導入はつまずくことになるでしょう。

IoTへの取組みを成功させるために以下をお薦めします:

  1. 戦略的取組みに合わせる。 CEOまたは部門のバイスプレジデントが重視する企業プロジェクトに沿った形でIoTプロジェクトを策定します。
  2. 良き理解者を見つける。 ベストなタイミングにおいても組織が変わることは難しいものです。組織の課題を解決するにはエグゼクティブレベルの支援者が必要になります。また同様にIoTプログラムに対して同僚に理解を得ることも重要です。そうすることであなたのビジョンやプランを推進してくれる「良き理解者」になってくれます。IoTジャーニーを開始するにあたり、組織における企業文化への影響について会話を重ねるべきです。
  3. 大きく考え、小さく始める。 企業の取組みに沿ったビジネス成果を達成するために必要となる、取得して活用したいIoTデータを特定することにより、具体的なユースケースを明らかにします。
  4. 「なぜなのか」を伝える。 IoTへの取組みが企業にとってなぜ重要なのか、達成したいものは何なのか、そして各従業員の役割や責任がどう変わるのかといったことを共有するべきです。このプロジェクトが従業員にどういった影響を与え、企業がどのように変わることができるのかについて回答を準備しておくことが大切です。
  5. 頻繁に現状を説明する。 IoTジャーニーの進展に合わせて、何が進行し、何がうまくいって、何が問題なのか常に最新情報を率直に伝えるべきです。
  6. 反復する。 初期のプロジェクトが終了したら、IoTジャーニーに沿って段階的に次のIoTプロジェクトを開始します。

戦略的取組みをサポートするIoT導入のジャーニーは、難しいかもしれませんがまずは小さい目標から始めて少しずつ大きくしていき、組織の支援を取り付けることでうまくいきます。それでもGartnerはシンプルにこう述べています。「重要なのはまずは開始することです。」

IoTによるプロアクティブメンテナンス(積極保全)についての詳細はこちらをご覧下さい。

【著者略歴】 Dave Miklasevich

Dave MiklasevichServiceMaxのシニアプロダクトマーケティングマネージャとして、インストールドベース、部品管理、プロアクティブメンテナンス(積極保全)、およびServiceMax実行管理プラットフォームのエンタイトルメントを担当。ビッグデータ、IoT、クラウド、プラットフォームセキュリティ、アナリティクスに関する豊富な経験とナレッジを持つ。過去15年にわたり著名な組織のプロダクトマーケティングや管理ポジションを歴任。